投資初心者だった頃の私は、テクニカル指標のところにあるMACDという言葉に少し戸惑いました。
移動平均線すらよく分かっていなかった投資の勉強を始めたあの頃。
今はMACDを理解したことで、相場の流れが少しずつ読めるようになり、無駄な売買が減りました。
この記事では、株式投資歴18年・トータル利回り7%の筆者が、MACDに関する基本用語から使い方までを、中学生でも分かるように丁寧に解説します。これを読めば「どこで買う?どこで売る?」という悩みに一つの答えが見えてきますよ!
- MACDとは何か、簡単な言葉で説明
- MACDに登場する基本用語(シグナル・ヒストグラムなど)の意味
- MACDの買いサイン・売りサインの見分け方
- 他の指標とどう組み合わせて使うと良いか
- 実際のチャートでの活用例と注意点
MACDとは?
Moving Average Convergence Divergence(移動平均収束拡散法)
トレンドと勢いを測る便利な指標
MACDは「Moving Average Convergence Divergence(移動平均収束拡散法)」の略で、2本の移動平均線の差を元にしたテクニカル指標です。これを見ると、相場の上昇・下降の勢いが視覚的に分かります。「トレンドは変わりそう?」という判断に役立つ、投資の“道しるべ”のような存在です。

MACDラインとシグナルライン
2つの線が交わるポイントがカギ
MACDでは「MACDライン(短期EMAと長期EMAの差)」と「シグナルライン(MACDラインの9日移動平均)」の2本を主に見ます。MACDラインがシグナルを上抜くと買いサイン、下抜くと売りサイン。
まるで「買って!」「もう逃げて!」と囁いてくれる相棒のようです。
ヒストグラムとは?
サインの強さを示す棒グラフ
ヒストグラムはMACDラインとシグナルラインの差をグラフ化したもの。ゼロラインを境に上下に伸び、サインの強さや勢いを教えてくれます。例えばヒストグラムが急激に縮小すれば、「トレンドの勢いが弱まってきた」と判断できます。
なぜMACDは役に立つの?
だましが少なく、トレンド把握に強い
MACDは移動平均線ベースなので、だましが少なく信頼性が高いのが特徴。特に中長期トレードにおいて、「今の流れって本物?」と確認するのに最適です。過去チャートでも使われる頻度が高く、多くの投資家が重視している指標です。
MACDの基本設定値は?
短期12日、長期26日、シグナル9日が一般的
多くのチャートソフトでは「12,26,9」が初期設定です。これは「短期的な流れと中期的な流れを比較する」バランスの良い組み合わせ。もちろん相場によって変えることもありますが、まずはこの設定で試してみるのが安心です。
MACDの買いタイミング
ゴールデンクロスを見逃すな!
MACDラインがシグナルラインを下から上に抜けたとき、「ゴールデンクロス」が発生。これは買いサインとされ、多くの投資家が注目します。ただし、過熱感があるときには注意が必要。RSIなど他の指標とセットで確認しましょう。
MACDの売りタイミング
デッドクロスで警戒!
反対に、MACDラインが上からシグナルラインを抜ける「デッドクロス」は売りサイン。
トレンドの終わりや調整局面の始まりを示す可能性があります。
ここで一度利益確定やポジション整理を考えるのも一つの手です。
MACDを使うときの注意点
だましや横ばい相場では要注意
MACDはトレンド系指標なので、相場が横ばいだと誤サインが出やすいです。レンジ相場ではオシレーター系指標(例:RSI、ストキャス)と併用するのがおすすめ。万能ではないからこそ、補助指標とのバランスが重要です。
テクニカル指標 | 補完できる内容 | 特徴・活用ポイント |
---|---|---|
RSI | 買われすぎ・売られすぎの判断 | トレンドの勢いではなく「逆張り」の視点を補完できる |
ボリンジャーバンド | 相場の過熱感・ボラティリティ | バンドの拡大・収縮をMACDクロスと組み合わせて相場の強さを測る |
移動平均線 | 長期トレンドの確認・MACDとの整合性確認 | 長期トレンドとMACDのサインが一致していると信頼度がアップ |
ストキャスティクス | 短期的な売買タイミングの精度向上 | MACDがゆっくり動くのに対し、ストキャスは細かい動きを補足可能 |
出来高(Volume) | 売買圧力の裏付け | MACDシグナルが出たときに出来高も伴っているかが判断材料になる |
MACDは「トレンド」と「勢い」を同時に測れる、初心者にとって頼れる指標のひとつです。用語さえ分かればシンプルに使えます。最初はチャートを眺めながら、「クロスしてる?ヒストグラム伸びてる?」と気軽に確認するところから始めましょう!
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