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エンベロープとは?

新NISAで投資を始めたはいいけど、「今、買っていいの?売った方がいい?」と毎日スマホ片手にGoogle検索…そんな人、私も通ってきました。特にテクニカル指標ってカタカナが多くて、最初は本当にチンプンカンプン。中でも「エンベロープ」なんて聞いただけで拒否反応が出てました(笑)。でも、実はこの指標、株価が“行き過ぎている”タイミングを教えてくれる便利ツール。使い方を知れば、売買のタイミングがちょっとずつ見えてきます。この記事では、私が投資で失敗しながら学んだ“エンベロープ”の使い方を、画像も交えて分かりやすく解説します!

この記事で分かること
  • エンベロープとは何か
  • チャートでどう表示されるか
  • どんな設定値があるのか
  • 実際の売買でどう活用できるか
  • よくある誤解と注意点

目次

エンベロープとは?

ざっくり言うと「価格の帯」

25日平均線、乖離値5%(8058 三菱商事:2022.1~2023.5のチャート図 松井証券取引チャート)

移動平均線に“バンド”を加えたもの

エンベロープの中心線は、一定期間の株価平均(移動平均線)。これを基準に上下に“乖離率”をかけて、上下のバンドを引いて作られます。

上下の帯は“乖離率”で決まる

移動平均線に対して、たとえば5%や10%上・下という設定で線を引きます。これが“エンベロープバンド”です。


チャートでの見え方とポイント

帯の中に収まるのが基本

株価はだいたいこのバンド内を推移するため、帯の外に出た時は「ちょっと過熱してるかも?」というシグナルになります。

画像例は三菱商事の22年の5月頃のチャートです。
エンベロープの上限と下限が抵抗線となっているのが分かります。

※設定は25日平均線、乖離値2%

バンドをはみ出す=過熱のサイン?

上限に近づけば「買われすぎ」、下限なら「売られすぎ」と判断されることが多いです。

画像例は三菱商事の22年の6月頃のチャートです。
先ほどの画像の続きのチャートになりますが
エンベロープの上限を超えて、ピークを迎えると一気に下限も超えて下落してしまっています。

※設定は25日平均線、乖離値2%


設定値と乖離率の選び方

初心者へのおすすめは?

初心者は5%前後の設定から始めると感覚をつかみやすいです。10%はやや広めの判断に。

ボラティリティで調整が必要

値動きの大きな銘柄では10〜20%などの広め設定、安定した銘柄では5%以下など、相場によって調整が効果的。

平均線は25日に設定し、乖離値を変更した図を記載するので比較してみてください。

5%

10%

20%

おすすめ設定まとめ


売買判断にどう使うか

上限タッチ→一部利確のチャンス

バンド上限に到達=買われすぎ、として一部売却の判断材料にされます。

下限接近→買い増しチャンス?

バンド下限は「割安」のサイン。長期投資ではこのタイミングで買い増しする投資家も多いです。


注意したい落とし穴

バンドを超えたからといって反転するとは限らない

「バンドウォーク」といって、トレンドが強いときは上限・下限に沿って進む場合もあります。

他の指標と組み合わせて使うのがベター

RSIやMACDなど、他のテクニカル指標と合わせて判断することで信頼性がぐっと上がります。


筆者のリアルな体験談

「下限で買ったのに下がり続けた」事件

私も昔?まあ今もですが、エンベロープの下限タッチを「チャンス!」と勘違いして買い→3日間で-8%…。大事なのは“反発の兆し”があるかどうか他のテクニカル指標も見て判断することです。

エンベロープと仲良くなるには“数を見る”しかない

最初は難しく感じますが、10銘柄くらいのチャートをエンベロープ付きで眺めてみると、だんだん感覚がつかめてきます。新NISAなどでおすすめされる高配当株などの中でエンベロープを狭くしても安定しているものは、長期投資に向いているかもしれませんね。


まとめ

エンベロープは、株価の移動平均からの乖離を視覚的に捉え、過熱感や割安感を判断するための便利なテクニカル指標です。特にレンジ相場では、反転ポイントを探るツールとして有効です。ただし、トレンド相場では逆張りが危険になることもあるため、他の指標やチャート全体の流れと併せて活用することが大切です。自分のトレードスタイルに合わせて設定を調整し、根拠ある売買判断に役立てましょう。

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