「黄金比」って聞いたことありますか?
自然界や美術、建築にも現れる“美しいバランス”を生み出す法則です。
実はこの黄金比、投資の世界でも使われているんです。価格が上がったり下がったりする中で、特定の比率を目安に押し目や戻りを予測する手法――それがフィボナッチリトレースメント。
最初は半信半疑だった僕も、何気なくチャートを眺めているうちに
図で整理してみると「押し目や戻りが意外とこの法則に従っている」と気づくようになりました。
この記事では、そんなフィボナッチリトレースメントの使い方を、初心者でもわかりやすく解説していきます!
- フィボナッチリトレースメントとは?
- 具体的な引き方と見方
- 押し目買い・戻り売りへの活用法
- 新NISAでの賢い使い方
- SNSでよくある勘違いと対策
フィボナッチリトレースメントとは?数字の魔法を知ろう
フィボナッチ数列と黄金比はどうして市場に現れるの?
まず「フィボナッチ数列」というのは、こういう並びの数字のことです。
→ 「1、1、2、3、5、8、13、21…」
ルールはとても簡単。前の2つの数字を足して、次の数字を作るだけ。
(例:1+1=2、1+2=3、2+3=5、というふうに続いていきます。)
ここからが面白いのですが、
隣り合う数字を割り算してみると、だんだん「1.618」という数字に近づいていきます。
この「1.618」という比率は**黄金比(おうごんひ)**と呼ばれていて、
自然界でもたくさん見つかります。例えば、
- ひまわりの花びらの並び方
- 巻貝の渦の形
- ピラミッドの形
- モナリザの絵のバランス

全部がこの黄金比を使って作られています。
人間はなぜかこの「1:1.618」のバランスを「美しい」と感じる習性があるんです。
じゃあ、なぜ株のチャートにも関係あるのか?
それは、株式市場を動かしているのも「人間の心理」だからです。
価格が上がったり下がったりする時、人間は自然と「ちょうどいいバランス」を探そうとする。
その結果、**23.6%、38.2%、61.8%**といった黄金比に関連する「押し目」や「戻り目」ができるんです。

フィボナッチリトレースメントとは、
この黄金比の割合でラインをチャートに引いて、次にどう動くかを予想するツールのことです!
フィボナッチリトレースメントの具体的な引き方と注意点


トレンドに合わせて引こう
フィボナッチは「トレンド方向」が大前提。上昇トレンド中は下から上へ、下降トレンド中は上から下へ引きます。トレンドがよくわからないときは、まず移動平均線(MA)やチャートの高値・安値の形で判断しましょう。
始点と終点はしっかり確認
適当に引くと全然意味がありません。安値と高値は「ひげ先(終値ベースではなく、最も伸びた部分)」を取るのが基本。正しい場所に引くことで、信頼できる押し目ゾーンが見えてきます。



きれいな波形を選んでフィボナッチを引く
⚫︎上昇中なら明確な安値→高値
⚫︎下降中なら明確な高値→安値
⚫︎節目をしっかり見極めて引くこと
フィボナッチリトレースメントを使った押し目買い戦略
押し目のゾーンを絞り込もう
例えば、上昇トレンド中の銘柄で38.2%押しまで下落してきたら「押し目チャンス」と判断できるかもしれません。さらに61.8%押しなら「深めの押し目」としてロットを増やす戦略も取れます。
反発のサインを待つ勇気
ただしラインタッチだけで飛びつくのは危険。反発のサイン(陽線出現、MACDクロスなど)を待ってからエントリーすると勝率がグッと上がります。



フィボナッチ押し目買いの必勝ポイント
⚫︎タッチだけで飛び込まない
⚫︎ローソク足パターンも確認
⚫︎出来高もチェックしてサポートを感じる
フィボナッチリトレースメントは、初心者にとって押し目や戻りの「地図」のような存在です。ただし万能ではないので、他の指標やローソク足と合わせて使うことが成功のコツ。特に新NISAでは、慎重なエントリーとリスク管理が重要になります。相場のリズムを感じながら、焦らず、確実に資産形成を進めていきましょう!
コメント